『第十二回下駄屋.jp あさくさ和装塾』 ご報告 2013年6月22日(土)

「着物で巡る日本列島 北から南<福岡編>」
〜博多織に魅せられ、旭菊に酔う〜

2013年の「あさくさ和装塾」は、 日本列島の北から南まで、各地方で作られている 織物や染め物を、
土地の自然や風土、伝統文化と共にご紹介するシリーズです。
コメンテーターに、男性和装ビジネスのプロデュースをされている着物伝承家の早坂伊織さん。
そして私、辻屋本店四代目 富田里枝がナビゲーターでお届けしております。

ご好評をいただいた第1回目の<新潟編>に引き続き、第2回目は<福岡編>です。
私も3年ほど暮らしたことがある福岡は、エネルギッシュな町と豊かな自然に恵まれた、とても暮らしやすい所でした。



まずは新潟の気候や風景、特産品についての解説。
福岡県はアジアへの玄関口。東京までの距離より、ソウルや上海の方が近いのです。
目立ちたがり屋が多い(笑)県民性で、芸能人を多く輩出しているのはご存知のとおり。

そして、海も山も近いので、新鮮な食材が手に入り、
もつ鍋やラーメンなど特徴のある味にも事欠かないのが福岡県。



さていよいよ、今日の主役、博多織のお話です

創業152年の老舗、西村織物の西村聡一郎さんの登場!

西村さんは、地元の大学を卒業後、東京と名古屋でバリバリのエリートサラリーマンを経験。
その後、家業を継ぐために福岡に戻り、博多織の専門学校「博多織デベロップメントカレッジ」で手織りを勉強、
現在は西村織物の後継者として、全国を飛び回っていらっしゃいます。



スクリーンに映した写真を見ながら、西村さんが博多織の基礎知識を説明。
井上久人さん(伝統工芸士)の作品、手織りの帯と、機械織りの帯を実際に手にとって、その違いを実感しました。

古い織布を綴った帳面。今とは違う色遣い、発色に皆さん感動!
さらに人間国宝の小川規三郎先生の作品も。
早坂さんには、他の織元さんを訪ねた際の写真や、福岡のもう一つの名産品、久留米絣の解説をしていただきました。



次のコーナーは「きものははきもの」。辻屋本店セレクトの履物です。
まずは、西村織物と辻屋本店コラボレーションの鼻緒「博多日和」。
白木や黒塗の下駄、夏の麻素材の草履に「博多日和」を挿げたものを何足か見ていただきました。
さらに、博多帯に似合う、キリッとした印象の、夏の履物を
ご紹介しました。



さぁ!もう一つの主役、地酒のお話。
福岡県は、かつて灘・伏見の兵庫県に次ぐ第2位の生産量を誇ったこともあるそうです。
この日のために久留米市よりわざわざお越しくださった「旭菊酒造」原田圭子さんのご登場です!
久留米の豊かな自然に育まれた、お酒づくりについて教えていただきました。

そして、今回もお料理は、おかど めぐみ子さん。
おかどさんは、11月に恵比寿にお店をオープンすることが決まり、お忙しいなかご協力くださいました。



第一部が終了、待ってましたとばかり、参加者の皆さんは帯を手にとり「どれにしよ〜かな・・・」。
今回、西村さんの特別提供の帯もありました!



1階では、妹の正恵が皆さんをお出迎え。第一部でお見せした「博多日和」の鼻緒に殺到!
久留米絣のバッグや日傘もご覧いただきました。

皆さんが物色されている間に、第二部の準備もととのいました。
地酒にぴったりのお料理の数々・・・!



第二部スタート! 乾杯は西村さん

旭菊さんから4種類のお酒をご提供いただきました。柔らかで優しい味、でもお料理を引き立てるしっかりした飲みごたえ。

おかどさんのお料理に皆さん、舌鼓を打ちながら、お酒もどんどんすすみます!



大いに盛り上がった第二部も名残惜しいけれど終わりに近づき、締めは西村さんの「博多手一本」。
よー、シャンシャン、まひとつ、シャンシャン、いおうて三度、シャシャンシャン。
これがないと、博多では何事も終わらないのです(笑)。


2回目ということもあり、わりとスムーズに進行できたかなーと思います。
そして西村さんの明るいキャラクターが、イベントをいっそう盛り上げてくださいました。
とくに、第二部は皆さんが口々に楽しかった〜!と言ってくださり、
私たちスタッフも参加者といっしょに、とても良い時間を過ごすことができました。

早坂さんは、日本橋人形町に「男のきものスクエアIORISQ」をオープンしたばかりで、
超多忙な中、会場に駆けつけてくれました。深く深〜く感謝です!

次回<京都編>8月3日(土)、同じ会場でお待ちしております^^


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